中国のインフラ整備状況
<電力>
中国の発電量は2000年には90年のおよそ2倍になりました。
発電量の多くが火力発電により占められています。火力発電の9割は石炭により、効率性の悪さと環境問題が深刻になっています。
水力発電や原子力発電が徐々に増えていくと予想されています。

 中国の電力状況の問題としては、地域間の格差が問題となっています。
経済発展が進んでいる沿海部では資源が少なく電力が不足しています。
一方で水力資源は西部内陸部に集中しています。
この格差を是正するため、西電東送(西部で発電し東部に送る)が計画されています。
電力消費の構造も変化しています。7割を占める産業用の電力の割合が減少し、
生活向上により生活用の電力消費の割合が増えていく傾向にあります。
電力供給事情は徐々に改善し、需給バランスがとれてきています。



<通信>
 この10年間で中国の通信事業が大きく変わりました。
特に携帯電話は普及台数が10年間で4700倍になりました。
近年でもほぼ毎年倍に増えています。
携帯電話の絶対数では世界一になりました。

 沿海部では携帯電話の普及が進み、深センでは固定電話の台数を携帯電話の台数が上回っています。
中国ではインターネットの普及も進んでいます。2005年にはインターネット利用者が1億人を超えるとされています。
インターネットの普及も沿海部が中心です。
しかし、都市部と農村部、高所得者と低所得者のインターネットの普及格差が問題となっています。
インターネットの普及格差によりさらなる経済格差を拡大する懸念があります。



<水道、下水道の整備状況>
中国北部は乾燥地帯で水が不足し、南部は水が豊富ですが洪水に悩まされてきました。
水資源の格差を是正するため南水北調(南部の水資源を北部に運ぶ)が課題となっています。
都市部では上水道普及率は95%を超え、ほぼ普及しています。
しかし、人口増加や農業工業の発展による上水道需要の増大により、地下水位の低下、水質悪化などの問題が生じています。
また、河川や湖などの水源の水質悪化も問題となっています。

 下水道は10年間で都市下水道総延長距離が3倍近くになりましたが、依然として普及していません。
巨額の投資が必要なため下水道整備は遅れています。
特に、生活廃水については大幅に遅れています。



<ガス供給>
 中国のエネルギー源の70%は石炭です。急激な経済発展と大気汚染などの環境問題発生により、天然ガスへの切り替えが急がれています。
中国の天然ガス埋蔵量は莫大ですが、生産技術や輸送能力が遅れているため、十分な量が供給されていません。

 中国の都市部ではガス普及率がほぼ100%で、都市家庭用の需要が増加しています。
経済発展によりライフスタイルが変わり、給湯機などの普及や環境重視によりガス需要は増えています。
しかし、農村部ではいまだにかまどにワラや薪をくべているのが現状です。


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