「中国株」の状況
「狭義の中国株」は中国本土の上海取引所と深セン取引に上場している約1200銘柄です。
外国人が投資できるのは、このうち「B株」と呼ばれる111銘柄です。



「広義の中国株」は香港取引所に上場している中国企業(H株)と中国資本の香港企業(レッドチップ)を含めます。
中国株関連というから、香港上場の中国系民営企業や中国本土で事業を展開している銘柄(台湾・香港資本)を含める場合もあります。



中国の上場会社というのは、基本的に国有企業や地方政府系企業です。
中国では発行済み株式数の約3分の2が非流通株式で、それらのほとんどが国有、または、政府系企業が保有しています。
日本の上場会社の発行済み株はほとんどが市場に流通しているのに比べると、非流通株式の割合が高いのが中国株の最大の特徴です。
H株企業の配当利回りが高いのは、上場会社の筆頭会社の筆頭株主が政府や政府系企業なので、高額な安定配当を求めるからです。
高い配当利回りが中国株の特徴になっています。



中国株の特徴として「一物二価」が挙げられます。
中国本土市場で外国人が投資できるのは「B株」です。
一方で中国国内向けに「A株」があります。
同じ上場会社にも関わらず、異なる投資家向けに「A株」と「B株」が発行され、両者には価格差があります。
「A株」と「H株」を上場している会社も同様です。
証券投資が完全自由化されれば、両者の区別は不要になります。
それまではこの株価が投資の目安になります。
同じ銘柄のA株の株価が上昇すれば、B株も上昇するという傾向があります。



中国上場企業の特徴は政府や政府系企業が大株主になっているので倒産の可能性が小さいということです。
また、大株主から優良な資産を注入してもらえる機会があります。



反面、リスクもあります。
会社は大株主の利益を優先しがちなため、個人投資家に対する情報開示が不足しがちです。



中国の株式市場は政府の市場政策で大きく左右されます。
B株市場は個別銘柄の区別なく、全部の銘柄が上下する傾向があります。
中国株式市場は個人投資家が9割を占めるため、投機的になりがちです。
市場の質的向上のため、機関投資家の育成が行われ始めています。

 
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