中国株の仕組み    2002年現在
中国株の市場には「香港市場」、「深セン市場」、「上海市場」の3つがあります。
ちょっと仕組みが複雑な市場になっています。
日本人が取引できない市場があるからです。

中国株の概略
市場 銘柄 銘柄数 時価総額 決済通貨 株を取引できる人
香港 メイン
ボード
H株 約50銘柄 約1.6兆円 香港ドル 香港人、外国人
(中国人は取引
できない)
レッド・
チップ
約70銘柄 約12兆円 香港ドル
その他の
香港株
約690銘柄 約50兆円 香港ドル
GEM GEM 約170銘柄 約1.5兆円 香港ドル
上海 A株 約700銘柄 約21兆円 人民元 中国人
B株 約50銘柄 約7000億円 米ドル 中国人、外国人
深セン A株 約500銘柄 約36兆円 人民元 中国人
B株 約60銘柄 約9500億円 香港ドル 中国人、外国人
 
市場 概要
上海A株 本来は国内投資家向け株式市場。
QFIIにより許可された外国人投資家にも開放された。
上海B株 外国人投資家と外貨を保有する国内投資家向け。
A株と重複した銘柄が多い。
深センA株 本来は国内投資家向け株式市場。
QFIIにより許可された外国人投資家にも開放された。
深センB株 外国人投資家向け。A株と重複した銘柄が多い。
H株 香港株の頭文字からH株と呼ぶ。中国本土で事業を行い、香港で上場している企業の銘柄。工業系の産業が多い。大型の国有企業が多い。
レッドチップ H株以外の中国資本の香港企業銘柄。
先端技術を持つ企業や海外進出に積極的な企業が多い。
その他香港株
メインボードなど
香港証券取引所と店頭市場に上場された銘柄から、H株とレッドチップを除いた銘柄。


「A株」「B株」は上海、深セン市場で取引されていますが、A株を購入できるのは中国人だけで、決済通貨は人民元となっています。
B株は外国人用の株でしたが、中国人も購入できるようになりました。
H株は、香港市場に上場している中国企業の株のことをいいます。
レッドチップは中国資本で香港に本社がある企業の株です。
GEM(Growth Enterprise Market)市場はいわゆるナスダックにあたります。
日本でいう店頭市場のことで、ベンチャー企業が上場しています。



 どうして、こういう仕組みになったかいうと、まず香港株は資本制度がことなるので、別格になります。A株とB株の違いは主に通貨の違いによります。
A株は人民元で取引されます。
中国では人民元を自由化していないので、外国人が人民元を取得することはできません。人民元を自由化すると人民元がドルに交換され、通貨が暴落し、国内の経済活動に大きな混乱をもたらす可能性があるからです。
そこで海外の通貨で海外からの投資を受け入れる市場をつくりました。
それがB株市場です。日本人が投資できるのは、香港市場の株と上海市場のB株、深セン市場のB株ということになります。



中国株に投資する初心者はH株から始めることがいいと言われます。
アジア最大の石油会社であるペトロチャイナ、北京大唐発電のようなインフラ関係の株はほとんどがH株だからです。
香港市場のレッドチップは、ホンダと合弁会社を設立している自動車会社の「デンウェイモーター(駿威汽車)」など優良企業が上場しています。
レッドチップには中国の民間会社が多数上場し、中国の経済成長を享受できます。
ただし、海外の投資家が多く投資しているので、海外市場の影響を受けやすくなっています。


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