PBR=株価÷一株当たり株主資本 PERと同じぐらいよく用いられる投資指標です。 PERとPBRの違いは、 PERが企業の利益というフローに基づいて計算されるのに対し、PBRは会社の株主資本というストックから計算されます。 フローとストックを個人に例えて分かりやすく言えば、フローが今年の余剰資金で、ストックがこれまでに蓄えた資産のようなものです。 フロー面から見ると税引き利益が株主のもので、ストック面から見ると、株主資本が株主のものになります。 会社は株主から資金を集めて始まります。 設立された時点では株主が払い込んだ資本金と資本準備金が株主資本です。 会社が営業をはじめ、利益を得るようになると会社の株主資本は留保した利益分が増えます。 会社が増資すれば、増資した金額分が増えていきます。 PBRは株価と会社の1株当たり株主資産から計算されます。 同じことを別の観点から見れば、時価総額を株主資本で割った数字もPBRになります。 株価と発行株数を掛け合わせた金額が時価総額です。 時価総額は時価で、株主資本は簿価です。 ですから、PBRは株主資本が株式市場で何倍に評価されているかを示します。 PBRは時価総額が株主資本の何倍であるかを示します。 PBRが高ければ高いほど、株式市場で高く評価されていることになります。 PBRは小さければ小さいほど株価が割安です。 ただし、そのPBRが会社の実情を反映しているかどうかが問題になります。 例えば、1億円の商品が帳簿上で資産としてあったとしても、それは売れ残りでただ同然の価値しかないかもしれません。 100億円の土地がバブル期に購入されたもので、10億円の価値しかないかもしれません。 帳簿上では割安に見えても実際は見かけだけの資産だという可能性があります。 あまりにもPBRが低い場合には、割安ではなく会社の実情を投資家に疑われているだけかもしれません。 PBRが異常に低い場合は、注意が必要です 優良企業で特に問題がない企業が、PBRが1倍前後で動いているときは買い時かもしれません。 PBR=1倍というのは重要な意味があるからです。 PBRが1倍を下回っている場合、理論上は企業を解散して株主に財産を分配したほうが株主にとって有利です。 例をあげると、 現金500億円のみが財産の企業が時価総額1000億円だったとします。 株価が下落し、時価総額が400億円になりました。 この場合、企業は解散し株主に500億円を分配したほうが株主にとって有利になります。 株式市場全体が沈滞化していている場合など、PBRが1倍を割れることが起こりえます。 また、PBRからみて割安だとしても、将来、株価が訂正されなければ意味がありません。 将来も割安なら、投資する価値がありません。 PBRの割安は基本的に、会社の収益力の向上により修正されます。 PBR(株価÷一株当たり純資産) =PER(株価÷一株当たり利益)×ROE(一株当たり利益÷一株当たり純資産) という関係が成りたちます。 PBRが大きくなるためには、PERが大きくなる、ROEが大きくなる、または両方大きくなればよいことになります。 PERが一定だとすると、ROEが向上する必要があります。 PERは会社の成長性や金利水準によりおおよそ決定されるからです。 ROEが向上するためには、売上高利益率、資産効率が向上しなければなりません。 ROEを向上させるためには、会社の経営努力が必要です。 ROEが高い企業ほどPBRが高い、すなわち投資家に人気がある傾向があります。 株式投資 投資 株 |
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