株価が割安とはどういうことか
株価が割安である、あるいは割高であるということは何か比較する対象があることになります。
”正しい株価”というものが存在するならば、その株価と比較することで割安、割高と評価することができます。
理論株価や妥当株価と呼ばれるものが指標として用いられます。
一定のモデルを作り、理論株価を算出し、市場株価と比較し、”割安”と判断し、購入の意思決定を行う手法も広く用いられています。



株価とは何かということについて有力な理論として収益還元モデルが知られています。
株式に投資することで得られるリターンは、配当金と株価の値上がり益です。
両者とも企業の利益が長期的に見れば、リターンの根拠となります。
企業の株価は、企業の将来の利益を足し合わせていったものと関連しています。
こうした考え方に基づいた収益還元モデルは、現在の理論株価とは企業が将来稼ぐ収益の現在価値の総和になります。
将来の収益を現在の収益に還元するには、一定の割引率を適用し、将来の収益を割り引きます。
分かりやすくいえば、今日の100円と10年後の100円では価値が異なります。
預金していれば利子がつくからです。
ですから、現在の100円のほうが将来の100円よりも価値が高くなります。



しかし、企業の将来の配当や利益を完全に予想することはできません。
将来を予想するにはある程度の誤差が生じます。
ですから、理論株価はある程度の幅を持ったものになります。
企業の収益が大きな幅でしか予想できない場合、理論株価は大まかにしか割り出すことができません。



理論株価が大まかにしか算出できない以上、投資家ごとに算出した理論株価が異なるでしょう。
妥当な株価が投資家ごとに異なっていても、多くの売り買いにより形成される市場株価に納得し、売り手と買い手は売買を行います。
正しいかどうかは別として、妥当な株価についてイメージを持っている投資家は、投資家の考える妥当な株価より現実の株価が高ければ株を売却するでしょうし、安ければ購入するでしょう。



市場で成立する株価はその株の妥当な株価ではないとしても、妥当な株価に対し動く傾向があります。


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