投資信託にはいろいろ種類があって、株式だけでなく債券やそのほかの投資を対象とした投資信託もあります。 ここでは、株式投資に関する投資信託だけに限ってまとめます。 株式投資ってなんとなく難しそうだなぁと思っている人って結構いますよね。 株式投資は難しそうだから、プロに運用を任せたほうが安心ではないかという 考え方を持つ人は結構多くいます。証券会社の前には新発売の投資信託のポスターが張ってあったり、時には大々的にテレビCMなどで宣伝したりしています。 でも、本当に「プロ」に運用を任せても大丈夫なのでしょうか。 こういう有名な話しがあります。 サルに目隠しをして新聞の相場欄にダーツを投げさせます。 ダーツが当たった銘柄をパッケージにして投資信託として販売したとすると、高給取りのファンドマネージャーが考えた投資信託よりもよい成績が出たそうです。 サルにも負けるプロがたくさんいるということですね。 もちろん、実際には、毎年高い成績を上げるファンドマネージャーもいます。 しかし、全体から見ると日経平均やTOPIXなどの基準に負けている投信がかなりあります。 投資信託という金融商品にはいくつかの問題点があります。 @ファンドマネージャーの多くはサラリーマンである ファンドマネージャーの多くはサラリーマンであり、投資上さまざまな制約を受けます。 誰も見向きもしない掘り出し物の株があったとしてもファンドに組み込むことはなかなか難しいのです。 例えば、トヨタ自動車やソニー株で損をしてもさほど非難されませんが、誰も知らないような株で損をすると、有名株中心の他のファンドと比較されて非難されてしまいます。 だから、みんな同じような銘柄構成になってしまいます。 有名株は割高で成長性に乏しい傾向があるので、リターンは当然下がります。 A売る側の論理 日本の投資信託の解約率は年によって大きく変動し、60%から90%です。 一方の米国は30%程度の解約率で安定しています。 90%という数値はほとんどの投資家が一年以内に投資信託を解約しているということになります。 長期投資といいながら、日本の投資信託の実態は短期投資になっています。 投資信託の多くは手数料が高く、売る側に有利になっています。 例えば、販売手数料を3%としてみましょう。一年で解約すれば、販売手数料は年率換算で3%です。 半年で解約すると年率6%、一ヶ月で解約すると年率換算で36%の手数料を支払っている計算になります。 つまり、短期間で解約すると損な商品です。 逆に言えば、売る側にとって顧客が早く解約してくれるほど儲かる商品です。 顧客が儲かっていれば、もっと儲かる投信がありますよといって新しい投信にさせれば、販売業者は儲かります。 顧客が損していても、別の投信に変えさせれば、手数料が入ってくるので証券会社や銀行は儲けられます。 つまり、どんどん顧客が投信を変えてくれるほど、証券会社や銀行は儲かります。 文頭の統計からも明らかなように投資信託は長期運用ではなく、実態としては短期運用になっています。 これでは、投資家にとって有利な商品とはいえません。 毎年取られる信託手数料もかなり高めに設定されています。 大体1.5%から2%ぐらいでしょうか。 もちろん損をしても手数料は取られます。 長期投資といいながら毎年手数料を取られていては,複利効果(利子が利子を生むこと)が得にくくなります。 B投資信託規模の大きさ 投資信託の多くは資金量が数十億円単位です。 数百億円、数千億円規模の投資信託もあります。 これだけの資金をどうやって運用したらいいでしょうか。 投資信託がほとんど取引のない株式を購入したとします。 供給量が少ないので、投資信託が購入することで株価は暴騰します。 そして、換金するときは需要量が少ないので株価は暴落します。 これでは、とても投資として成り立ちません。 たとえ、その株式にどんなに成長性や割安性があっても、ある程度の時価総額や流動性を持った株式しか投資信託は購入できません。 ですから、流動性や時価総額を優先した株式選択になってしまいます。 成長性や割安性といった株式投資に必要な条件は二の次です。 結果として、投資信託の目的であるリターンが低くなってしまいます。 結局、大部分の投資信託は投資家が収益を得にくい構造になっているといえます。 ただし、はっきりとした投資方針を持ち、信託手数料も安い投信も一部にはあります。 また、日経平均などインデックスに連動する投信は、手数料が比較的安く株式のリスクを軽減する効果もあります。 ですから、すべての投資信託が悪いとはいいません。例えば、東欧諸国に投資することやベアファンド(投資対象が値下がりすると儲かる)のような投資をすることは個人では難しいので、投資信託で行った方がいい場合もあります。 質の悪い投資信託を見極めて、投資しないようにした方がいいということです。 納得できない投資信託なら下手でも自分で投資した方がましです。 どうせなら自分で投資した方が、損しても納得が行きます。 財産を「信じて託す」のですから、ファンドの趣旨に納得し、リスクとリターンを十分理解してください。 安易な投資信託の購入はやめましょう。 株式投資 投資 株 |
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